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いちおう完成 |
10年前にメタボ対策で始めたサイクリング。最初はGiantのアルミTCRを完成車で購入、不具合パーツを逐次更新して現在残っているオリジナルパーツはフロントホイールとブレーキャリパ前後のみになった。4月の湾岸サイリングで右シフターが破損して交換パーツを探したものの、10速(s)の新品が見つからず、ネットのオークションサイトで中古品をゲットして修理は出来た。なのでGIant号はまだまだ乗れそうだったのだが、パーツを物色中、自分にぴったりなサイズの中古カーボンフレームが出品されているのを発見。思わずポチってしまい落札したのが運の尽きで、苦労してフレームから完組みすることになった。自分のような素人には大変だった作業もしばらくするとやり方を忘れてしまいそうなので、忘備録としてここに書いておきます。
入手したフレームはトレックのDomane 6.2 (2012年モデル)Project Oneの一点モノ。コンポはシマノの方が入手しやすいのだが、Giant号にもともと付いていたのがスラムでこれは気に入って変えていない。なので今回も同じメーカーの11s仕様にした。ホイールは超円高の時期にトライアスロン用に格安で購入したZIPP303を使用。
一番大変だったのはクランクの取り付け。フレームには当初シマノのボトムブラケット(BB)が付いていた。シマノとスラムの駆動系は互換性があると認識していたので、そのままスラムのGXP規格クランクをシマノBBに挿入したところなかなか入らない。ハンマーを使って無理やり入れて回したらゴリゴリしてBBが削れてきた。
調べてみると、フレームのBBシェルとBBパーツの規格は複雑怪奇で、昔からあるねじ切り(スレッド)式のJISやITAの他、キャノデール発案のBB30(クランクの軸長68mm、軸径30mm、スレッド式)、スラム提唱のPF30(クランク軸はBB30と同じでフレームへの取付は圧入(プレスフィット)式)、BB86(Giantやシマノ提唱、JISと同じ軸長86mm、軸径24mmだがプレスフィット)、BB90(トレック提唱、シェル幅90mm、クランクの軸長86mm、軸径24または30mm、プレスフィット)、BBright(サーベロなど、左右非対称の特殊構造、プレスフィット)、BB386(軸長86mm、軸径30mm、プレスフィット)などなど。当然、シェルに合ったBBとクランクを選ばなければいけないので、これを組む素人は発狂しそうになる。
自分の場合、元のGiant号のシェル規格はJISで、軸長86mm・軸径24mmのスレッド式、クランクとBBはスラムGXP。トレック号のシェルは、下の写真のようにBB90でプレスフィット式。これに入っていたシマノBBと使いたいスラムGXPクランクには互換性が無い(スラムのクランクにはGXPと異なるBB30規格の製品もある)。仕方がないので婦中のショップでGXP用のプレスフィットBBを購入してフレームに組み付けてもらった(トホホ)。
ついでに書いておくと、GXPのクランク軸は左右非対称でギアが付いていない方の先端は徐々に細くなるテーパー形状になっていて、1本のネジを軸方向に締め上げることにより固定する(なのでシマノと互換しない)。したがって締め具合により軸長が微妙に変化してしまうため、フロントデレイラーとチェーンホールとの軸方向のクリアランスを適切に保つためには、クランク軸のギア側にスペーサーをかませる必要がある。これがない状態でクランクをBBに差し込むとクリアランスが足りなくなって、Trekのフレームの場合、付属のチェーンキーパー(上の写真の黒いプラスティック部品)にチェンホイールのインナーが干渉する。今回1mm厚の樹脂製スペーサー二枚と金属製ウェーブワッシャを咬ませた。ちなみにこのスペーサーとワッシャの穴の径もクランク軸に合わせて30mmと24mm用のものがあり、使用するクランクに合わせて選ばなければならない。
次の問題は、10sのZIPPホイールに11sカセットスプロケットを取付出来るか?ということ。新しい11sホイールにアダプターを利用して古い8〜10sのスプロケを取り付けるのはメーカー推奨だが、現行の11sのスプロケを古い10sホイールに取り付けるのは難しい。ショップに尋ねると、非常に高価なサードパーティー製のカセットを推奨された。これは予算オーバーなのでネット調べてみると、10sホイールにそのまま取り付けられるシマノのCS-HG800という11sカセットを発見(アダプターを使うと11sホイールにも付けられる)。ギヤの組み合わせは11-34Tというハイレシオしかないが、貧脚の自分には好都合だ。
さらなる問題はワイヤー類の組み付けである。Giant号は昔ながらの外装式で簡単だが、今回のトレック号は、ブレーキ・シフト共内蔵式。当然ワイヤスリーブなどは付いておらず出入口は電装用のプラスチック部品が付いていた。これをワイヤー用のアウター受けに交換し、パークツールのインターナルケーブルキットとシマノのスリーブを使って、なんとか貫通させた。しかし、ブレーキ用のアウターがシフト用のアウターより太いことを失念していたり、シフトのインラインアジャスターを入れ忘れたりして、何度かやり直しせざるをえなかった。最近土日も忙しく、基本仕事終わりの夜なべ作業で、先週バーテープを巻いてデレイラーの調整を完了。フレーム購入から三ヶ月近くかかってやっと乗れるようになった。
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トップチューブのスローピングはMTB並。 |
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フレーム内臓サスペンションIso-Speed® |
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ブレーキキャリパは旧型フォース |
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10sホイールに付けられる11速カセットCS-HG800様、ギアレシオはMTB並。 |
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クランクは新型フォース(165mm、50x34T)、ペダルはSpeed Play |
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コレもフレーム内臓のスピード&ケイデンスセンサーDuotrap |
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苦労したBBと内臓ワイヤー |
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やっと走れるようになった!! |
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