東芦見尾根から猫又山 |
秋の連休最終日、剣岳の大展望が楽しめる大猫山〜猫又山〜ブナクラ谷周回コースに出かけてきた。
7:05馬場島〜7:30ブナクラ谷取水口〜11:20大猫山〜14:05猫又山14:20〜ブナクラ峠16:20〜ブナクラ谷取水口 5:30〜馬場島5:40
寝坊して起床したときには既に明るくなっていた(後で思い返せばコレが間違いの始まり)。馬場島までドライブして、車からMTBを降ろしたときには既に7時を廻っていた。登山口となるブナクラ谷取水口までヒルクライムして自転車デポ。急傾斜の登山道に取り付く。登り始めてしばらくは晴天で剣岳の展望もあったが、紅葉が始まりかけた大猫平に辿りついたときにはガスにまかれていた。数名の登山者がランチ中の大猫山山頂を挨拶して通り過ぎ、好天なら剣岳の展望台となる東芦見尾根を歩いて猫又山山頂へ。山頂からブナクラ峠へ気持の良い緩斜面を下る途中、若い雷鳥の群れに遭遇。立山北方だが標高の低い毛勝三山では珍しいので、30分近く写真撮影に時間を費やしてしまう。ブナクラ峠に着いたのは、3年前同じルートを歩いたときに較べて3時間近く遅くなってしまった。早めのペースで下るものの取水口のだいぶ手前で日没。ヘッドランプを使って歩くが、付け始めたとき既に電池の消耗を示す黄色LEDが点灯しており、暗くて足下がおぼつかない。ツルすべの岩の上で転倒、カーボン製のトレッキングポールの上に乗ってしまい、ポールを片方折ってしまう。暗いヘッドランプの灯りでは登山道の見極めが難しく何度かルートミス。大ブナクラ谷手前の巻き道で一度逆方向に戻ってしまい、さらに時間を失う。標高1100m、もう少しで取水口というところで完全にヘッデンの電池が切れてルートを見失う。
ビバークを決めて、携帯電話で家に連絡。着られるものを全て身に付けて大岩の下で丸くなる。深夜寒さで目覚めると、月が煌々と照っていて明るい。周辺を歩き回って場所を確認し登山道に戻れたときは、また暗くなって歩けなくなる。その場で横になって夜明けを待つ。5時を過ぎると少しずつ明るくなり、慎重に歩き出す。予想と違って真っ直ぐ下るルートであっけなく大ブナクラ谷出会へ。谷を渡ると工事中の林道。ビバーグ地点は谷出会のすぐ上、自転車が置いてある取水口まであと二、三百メートルの場所だった(トホホ)。
予定にない山泊は始めての経験。ビバークをやってみて分かったのは、一晩くらい飲まず食わずでもそれほど苦痛を感じない、両腕を抱えるようにして横になると意外に暖かく、テントや寝具無しでもそこそこ眠れる。服装は、100均の手袋、キャップ帽、登山用靴下とハイカットの登山靴、タイツと短パン、ファイントラックの下着(ノースリーブ、上のみ)、ユニクロのポロシャツ、薄手の中間着、ゴアテックスの雨具(上のみ)。雨に降られず、この時期としては暖かかったのが幸いした。山スキーでは必ず持参するツエルトやレスキューシート、予備電池を持たなかったのは失敗。このコースは積雪期を含め4、5回歩いているので過信があった。
本日のルート |
馬場島池ノ谷林道ゲート |
大猫山登山道の尾根 |
変貌しつつあるブナクラ谷取水口前 |
登山口の場所は変わっていない |
急登の登山道 |
中山の背後に大日岳 |
オヤマリンドウ |
色づき始め |
剣岳 |
ブナクラ峠越しに鹿島五龍 |
大猫平から大猫山 |
点在する池塘 |
尾根上に前シーズンの残雪 |
カライトソウ |
尾根歩き |
左奥が猫又山ピーク |
猫又山山頂 |
猫又山から釜谷山と毛勝山 |
猫又山南斜面 |
チングルマ |
雷鳥の若鳥(♂) |
兄妹? |
ブナクラ峠へ |
既に16時過ぎ、、、 |
Kです。このルート、自分にとって行ってみたいリストの一つです。
返信削除電池の予備は、自分も忘れないようにとあらためて認識させてもらいました。ビバーク中も悪天にならず
大事に至らず良かったです。
天気が良ければ素敵なコースですが、今回は反省しきりです。雷鳥に見とれている場合ではありませんでした。
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