2017年11月26日日曜日

ブレードランナー





登山にもサイクリングにも出かけられない悪天の休日、久しぶりに街の映画館に出かけて、「ブレードランナー2049」を見てきた。オリジナルの「ブレードランナー」は1982年公開、「エイリアン」で有名なになったリドリー・スコット監督のアメリカ映画。オリジナル版は再編集されたものが何度もリバイバルされているが、自分は学生のとき福岡の映画館で封切版を見た。当時キネマ旬報を初めとする映画メディアが決めるベスト作品ランキングの中に、この映画を入れているものは皆無で、つまらない映画が上位にランクされているのを見て、以来そういうものは信用しないことに決めた。
 原作になったフィリップ・K・ディックの小説(1968年)は、火星から逃亡してきたアンドロイド(機械仕掛けの人造人間)にまつわる物語で、人間と人工知能の違いをテーマにしている。映画では、原作のアンドロイドがレプリカント(複製人間?)に置き換えられていて、機械ではなく遺伝子操作技術を使って造られた生き物とされている。このレプリカントは、今風に言えばクローン人間であり、1982年当時は架空の存在であったのが、今ではクローン技術が発達したおかげで技術的には作成可能である(クローンネズミやクローンヒツジは既に造られている)。オリジナル版では、ハリソンフォード演じる元警察官の主人公デッカードが、逃げる女性レプリカントを後ろから容赦なく撃ち殺す場面があるように、映画が描く2019年の社会ではレプリカントの命は軽く扱われていて、主人公がこれに疑問を感じていく、というのが主なストーリーであった。2049では、寿命が短く定められていた最初のレプリカントを改良した寿命の長い第二世代が反乱を起こして、世界が大混乱に陥った後の世界が描かれている。その後、第二世代までを作ったタイレル社を買収して出来たウォレス社が、寿命が長く従順なレプリカントを普及させており、ララランドのライアン・ゴスリング演じる警察官の主人公Kも第三世代レプリカントである。Kは、第二世代までのレプリカントを見つけて解任(処刑)する仕事に就いているが、自分に植え付けられた人工的な記憶のことで悩んでいる。Kがこの記憶の跡を辿り、その謎を解いていくのが2049のストーリーである。オリジナル版主人公のデッカードが何を考えているのか分からない不気味な男だったのが、2049の主人公は人間的で共感出来るキャラクターになっている。しかし、年をとったデッカードや折り紙好きの元同僚、オリジナル版レプリカントのレイチェルやプリスのソックリさんが登場し、麻薬的な映像と音楽、猥雑な日本の都会を思わせる街の風景も健在で、旧来のファンも飽きさせない内容となっている。ちなみに旧作の冒頭に出てくる「二つで十分ですよ」の日本語を話す俳優はロバート岡崎さんという当時82才の方で、映画公開三年後の1985年に亡くなっているそうである。












2017年11月19日日曜日

白木峰、富山県

1300m台地のブナ林

悪天の予報だったので、朝のんびり寝坊して起きると南の空が青い。慌てて準備して出動、白木峰で今シーズンの初雪を踏んできた。こんな天気で登山する人はおらず、全山貸切。思ったより積雪があり、自転車を持参したが使えず、スキーにすれば良かったかも。一昨年去年は暖冬で、この時期白木峰は積雪ゼロだったが、今年は三年ぶりに雪が多い年になりそうです。



本日のコース

(八尾)御鷹山の三段紅葉
大谷林道ゲート前で積雪10cm
ノートレースの林道を行く
3合目登山口
時折日が差す
雪紅葉
1160展望台
春ならイワウチワの登山道 
ブナ台地
1334ピーク下の一本ブナ
積雪50cm強
8合目登山口
ヤブが埋まる迄しばらくかかりそう
963地蔵
大長谷温泉も貸切

2017年11月3日金曜日

万波峠、岐阜県

(飛騨)大谷林道

ロードバイクで自宅発、JR高山線速星駅まで走って打保まで輪行。駅から越中西街道(国道360)を走る間も無く、直ぐに大谷林道に入り万波峠まで標高差700mのヒルクライム。峠から万波川に下り、平坦な万波林道を走って国道471に合流。いつもの大長谷〜大玉生〜八尾経由で帰宅。
 大谷林道を登っている途中、黒い大きな動物がお尻をこちらに向けて道端の草むらに頭をつっこんいる。咄嗟にクマだと分かったが、距離が30m程あったのでそれほど慌てず、カメラを取り出して写真を撮ろうしたところ、クマは何を思ったか、草むらから頭を上げてこちらに向かって走ってきた。慌てて自転車にまたがって逆方向に逃げたが、執念深く追ってくることはなく直ぐに谷に下りて行った。今思い返せば体長80cmくらいの若いクマで凶暴な感じはしなかったが、こちらに向かって来た時はかなり焦った。この時期このルート、何らかの熊除対策は必須です。
 大谷林道と万波林道の舗装の状態が心配だったが、前者は全面舗装されており、後者の未舗装区間は国道合流手前の2〜3kmで全く問題なかった。大谷林道から大長谷までのルートは紅葉の終盤。燃える秋を満喫出来た。



本日のルート

高山線打保駅
(飛騨)大谷林道入り口
紅葉が輝いてくる
大谷沿いの道
クマに追いかけられた場所
山が燃えている


アナグマも出てきた
万波峠下から御嶽山
万波峠
万波川
万波林道
白木峰の飛騨側登山口
意外に早く国道に合流
富山側の紅葉も美しい
(越中)大谷林道入り口
八尾の井田川