2018年5月30日水曜日

海老江海岸、富山県

海竜マリーナ

雨降りの一日。夕方海老江に出かけてひと泳ぎしてきた。プールから上がると、つかのま日が射した。梅雨入りが近いのかもしれません。



毛勝三山と剱岳

2018年5月27日日曜日

牛岳スカイライン、富山県

温泉ゲレンデトップから


ロードバイクで自宅発、この時期定番の山田温泉〜牛岳〜鉢伏山〜砺波隧道〜増山湖を周回。気持ちの良い天候で、新緑サイクリングを満喫出来た。




本日のルート(時計回り)


山田若土の棚田
温泉ゲレンデトップから富山平野
アサギマダラ今季一号
牛岳スカイラインをダウンヒル
シャガが満開
砺波トンネル
今山田
増山湖

2018年5月20日日曜日

白木峰(1596m)、富山県

この時期特有のパンダ柄の山肌

 午前の遅い時間に大長谷温泉をMTBでスタート、大谷林道をヒルクライム。1160展望台に自転車デポして登山道へ。お花畑はイワウチワが終わり、イワカガミが咲き始めだった。
 午前中雲が多かったが、昼過ぎから見事に晴れた。新緑の山歩きを満喫。



本日のルート

新緑の林道を行く

963地蔵 
1160展望台

イワカガミ
ニリンソウ
白山 
フキノトウ 
山頂 
山頂から立山連峰
浮島の池 
槍穂
雲海に浮かぶ仁王山 
ガスの中をダウンヒル
大長谷温泉ゴール


2018年5月19日土曜日

高岡のアシカ3




前回の続きです。 
 2009年に Nature誌に発表されたプイジラ化石発見の論文には上のような系統樹が描かれています。1983年のScience誌のものに比べて分かりにくいですが、Y軸上に縦に書いてあるのは、Arctoidea(クマ下目)、Ursidea(クマ科)、 Pinnipedia(鰭脚類)、Mustelidae(イタチ科)です。鰭脚類のところにエナリアークトス、プイジラに並んでもう一種類の陸生鰭脚類祖先のポタモテリウムが記載されています。ポタモテリウムは、2400〜1100万年の欧州の地層から化石が見つかっており、プイジラ同様カワウソ似の鰭脚類です。一方現生のカワウソは、Lontraとして鰭脚類とは少し離れた場所に記載されていて、プイジラやポタモテリウムが現生のカワウソに似ているのは、別系統の生物がたまたま同じような環境適応を行った収斂進化のように見えます。
























 一方上の系統樹は、2008年の鰭脚類進化の総説論文からとってきたもので、縦軸のCaniformiaはイヌ亜目、一番上のCandaeはイヌ科(現生のイヌはもちろんキツネやタヌキを含みます)、Ailurusはレッサーパンダ、Mephitidaeはスカンク、Procyonidaeはアライグマ、Martesはテンです。この図を見ると、鰭脚類が犬の祖先から出発し、イタチ科ととともにクマの系統から分かれて進化してきたことが分かります。この図では、現生のカワウソがLutrinaeとして一番下に記載されています。この系統樹に従えば、プイジラは、鰭脚類とイタチ類の共通祖先であり、2000万年以上、水陸両用のカワウソ型形態を変えることなく、イタチやレッサーパンダ、アライグマなど完全陸生の動物たちの祖先となってきたことになりますが、、、そんなコトあるでしょうか?

この項続く





2018年5月17日木曜日

高岡のアシカ2

前回、高岡市で見つかった祖先アシカのことを取り上げました。また以前、祖先クジラの話題を取り上げた時、陸生の古代クジラの骨格化石には、進化論の根幹に関わるナゾが隠されているということを書きました。
 実は今回のアザラシやアシカを含む鰭脚類の進化にも、哺乳類の進化に関わる興味深い問題があります。

下の系統樹は、クジラと鰭脚類を含む哺乳類の進化系統樹(下線は潜水動物)をザックリ描いたものです。



この図には、他の海獣であるジュゴンやマナティーを含む海牛類が含まれいません。前回書いたように海牛類はゾウの仲間なのですが、このグループはアフリカ獣類としてくくられており、上のローラシア獣類とは別系統です。ちなみにローラシアとは大陸移動説において2億年前くらいに存在した超大陸で、現在のユーラシア大陸と北米大陸を含みます。鰭脚類はイヌ・ネコでいえばイヌに属しますが、イタチやアライグマなどを兄弟としてクマの系統から分岐してきたと考えられています。
 近年クジラ同様、鰭脚類の進化についても研究が進んできました。アザラシとアシカは、外見上、耳たぶの有無(有る方がアシカ)、陸に上がったときの立ち方・歩き方(アシカが4本脚で立ち上体を起せるの対して、アザラシはゴロっと寝転がって這うように移動する)で見分けられますが、以前はクマから進化したのがアシカ、イタチから進化したのがアザラシと考えれれていました。しかし分子生物学のデータを活用出来るようになってくると、オットセイ・セイウチを含むアシカとアザラシは同じ祖先から進化した単系統の生き物であることが分かってきました。また近年、これを支持する化石も見つかっていて、先回紹介した祖先アザラシ「アロデスムス」は1600万年前、アシカとアザラシの共通祖先「エナリアークトス」が2300万年前、陸生の祖先「プイジラ」が2200~2400万年前(3900万年前という説もある)の地層から見つかっています(下のイラストは川﨑悟司さんのブログから拝借しました)。プイジラは、その復元図からもわかるように、ほとんど現生のカワウソと同じ形態です。


アロデスムス
エナリアークトス
プイジラ

 さてここからが問題なのです。次の図は1983年のScience誌に掲載されたエナリアーアークトス全身骨格化石発見の論文からとった鰭脚類進化の系統樹です。




 Odobenidaeはオットセイ、Phocidaeはアザラシ、Otariidaeはアシカ、Pinnipedia   Pinnipedimorphaは鰭脚類です。左上のTerrestrial arctoids は、この論文の出版時はまだ見つかっていなかった陸生の祖先鰭脚類のことで、プイジラにあたる祖先動物に相当します。この系統樹を見ると、現存の鰭脚類が共通の陸生祖先から単系統で進化してきており、アシカとアザラシの共通祖先がエナリアークトス、アロデスムスが現生のアザラシに近い生き物であることが良く分かります。

この項続く

2018年5月15日火曜日

高岡のアシカ1

高岡で見つかった275万年前とされるアシカ属の化石


北日本新聞5月14日の記事によると、高岡市の頭川(凧温泉の近く)で275万年前のアシカ属とみられる鰭脚(ききゃく)類の骨格化石が見つかった。鰭脚類とは、四本の(手)足が魚のヒレのような形になっている動物で、アシカだけでなく、アザラシやオットセイ、セイウチ、トドを含む海洋哺乳類である。現在の日本では主に北海道の沿岸に生息する。大きなくくりでは、イヌ・ネコの仲間で食肉目に分類され、一番近い他の種はクマやイタチである。鰭脚類はアザラシ上科とも呼ばれ、アシカ科、アザラシ科、セウチ科に別れる(トドは大きくてセイウチみたいだが、アシカに分類されている)。今回見つかったのは小型のアシカのようで、北米で化石が見つかっている祖先アシカのピタノタリア(Pithanotaria)に近く、近年絶滅したと云われている大型のニホンアシカとは別系統かもしれません。
 北陸で見つかった鰭脚類の化石としては、10年前に能登の珠洲市で見つかった「アロデスムス」が有名で、こちらは約1600万年前(中新世中期初頭)に北米大陸の太平洋沿岸に現れて、約1400万年くらい前に日本近海まで広がったそうだ。

アロデスムスの復元骨格

アロデスムスは大型のアザラシで、頭骨に比して大きな眼球と3m・300kgを超える体躯を持ち、現在のゾウアザラシのように深海に潜って魚やイカを採っていた可能性が高い。一般的に海洋性哺乳類のことを「海獣」(怪獣ではない)と言い、鰭脚類以外には、イルカを含むクジラ類、ジュゴンやマナティーを含む海牛類とラッコが知られている。ラッコはイタチの仲間なので鰭脚類に近いのだが、以前書いたようにクジラは偶蹄類、海牛はゾウに近いので、鰭脚類とは全く違う種類の哺乳類である。つまり、鰭脚類はクジラやジュゴンとは別の陸生動物から進化して独立に海洋適応したわけです。
 海牛類は沖縄にいるジュゴンを見ればわかるのですが、アシカやカバのように陸に上がることは一生涯ありません。しかし、いつも海面近くに暮らしていて深く潜水することもありません。一方、鰭脚類のゾウアザラシは1500m以上の深海まで潜ることが知られ、クジラと並ぶ極限ダイバーなのです。






2018年5月12日土曜日

石動山、石川県

イルカと立山連峰

ロードバイクで自宅発、氷見市街を通り抜け宇波から内陸に入り、石動山に登って七尾に降りた。
 氷見白川から県道306に入り長坂の棚田から未走破舗装林道を走ることが出来た。このところ体調が優れず風邪をひいたような状態が続いていて、和倉温泉に着いたときはフラフラだったが、温泉につかって一晩寝たらスッキリ。無理が祟って悪くなることもあるが、今回は吉と出たようだ。



本日のルート

コサギとアオサギ@高岡市牧野

高岡市吉久の古い街並

伏木万葉大橋

雨晴海岸に道の駅が出来ていた。

阿尾の海岸でイルカ発見

長坂の大イヌクス

光西寺

長坂の棚田

未走破舗装林道発見

石動山天平寺(内部を拝観できるようになっていた)

ヤマフジとタニウツギが満開

七尾マリンパーク

和倉温泉ゴール