2017年2月3日金曜日

北陸の気候変動

富山に来て10年近くになるが、関東や関西に住んでいた頃に思っていたほど北陸は寒く無い、というのが実感である。富山出身の知人から、子供の頃はもっと雪が多かった、とか、雪の重みで屋根が壊れた、平地でも一階の軒下まで雪が積もって二階の窓から出入りしたなど、ちょっと大袈裟ではないかと思うような話を聞いたことがある。それで実際のところどうなのか、ネットを使って調べてみた。一番わかりやすかったのが次の記事。

東京管区気象台ホームページ>>気候変化レポート 2015 -関東甲信・北陸・東海地方->>第 2 節 北陸地方と各県の気候変化


この記事によると、統計のある1946〜2015年の間に一年を通した平均気温は+0.9℃上昇している。



季節別にみると秋(9〜11月)の上昇幅が大きく、+1.2℃上昇しているが、冬の変化はわずかである。一方、年平均の降水量は、この50年間ではほとんど変化していないが、冬の降水量が19%減っており、降雪量は半分以下になっている。



 年間累積降雪量のグラフ(上)をみると、1980年代後半の変化が顕著で、この時期数年の間に平均降雪が約半分になっている。知人が二階から出入りしていたというのはどうやら本当で、1987年頃迄の記憶なのかもしれない。また異常高温や少雨、大雨が起こる回数は増加傾向にあり、異常低温の頻度は減っていて、これは全国的な傾向と一致している。

この記事には将来の見通しついても述べられており、現在気候(1980〜1999年)に比べて将来気候(2076〜2095年)は、気温が約3℃上昇し、異常気象の回数が増えると予想されている。冬の気温は従来の傾向とは異なり、他の季節に比べて上昇量が大きい。



降水量の変化はほとんどないが、気温の上昇のため年間降雪量は150cmくらい減ると予想されている。現在の富山市の降雪量が250cmくらいなので、半分以下の100cmくらいになり、現在の滋賀県や島根県の降雪量と同じくらいで、もう雪国とは云えなくなる。





その頃には自分はもう生きていないが、いずれスキーが出来なくなってしまうとすれば若い人には気の毒に思う。サルやシカ、イノシシなど今平地に近い場所に棲んでいる野生動物が標高の高い場所に進出して行くと、立山の雷鳥は早晩絶滅する運命にある。この予想を覆すような施策を立てるのは並大抵のことではないだろう。





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