2020年8月10日月曜日

そばかど峰、富山県

そばかど峰北尾根(「新越中百山」191ページより)

先日、高岡イオンの書店で「みんなの山歩き・新越中100山」(富山テレビ放送、2800円)という本を見つけた。ちょっとお高い値段に怯んだが、内容を立ち読みしてその場で購入。富山の山に特化した登山ガイドは他にもあるが、この本がすごいのは、剱岳や立山など全国的に有名な山について省略されているかわりに、紹介されている山のほとんどに積雪期のバリエーションルートが記載されていることだ。登山道が無い山も多く紹介され、ネットを検索しても記録が全く見つからないような山もある。こんなマニアックな内容の本を平積みで売っている本屋も偉い(調べたらアマゾンでは売っていません)。
 紹介されている山の中ですぐに登りたいと思ったのが利賀の「そばかど峰」である。金剛堂山と尾根続きだが日尾谷を隔てた南西の場所にピークがあり、積雪期に金剛堂山ヘ登るとき登路の右手に見えるすっきりした稜線が印象的な山である。標高は1600mを超える金剛堂山には及ばないが、白木峰に迫る1567m。夏場は金剛堂山の東俣登山口へ伸びる林道を辿り、登山口手前の分岐点を左に曲がってしばらく進めば山頂直下へ出るはずである。この林道の最後の部分は国土地理院の地図には出ていないが、東俣登山口を利用した時にいつも気になっていた道であり、Google Mapの航空写真をみれば明瞭なトレースが確認できる。この本に紹介されているように、積雪期は北尾根から登るのが快適そうだが、ネットで検索しても記録が見つからない。尾根に取り付くまでの林道歩きと日尾谷の渡渉が原因で登山者が少ないためだろう。今日は山スキーの偵察も兼ねて、栃谷登山口からMTBで百瀬川左岸林道を走ってきた。山頂まで行くつもりが、途中でオロロ(吸血アブ)の大群に襲われ、危うくアブダルマになりそうなところを這う這うの体で下山した。虫除けスプレーも高価なハッカ油もまったく効果無しで、秋まで標高の低い林道サイクリングはおあずけ。
 「そばかど」の山名は尖った山容から来ているいるようで漢字で書くと蕎麦角だが、近くの飛騨宮川にも蕎麦角山(1222.3m)があるので区別のため平仮名にしたのでしょう。冬が来るのが待ち遠しい。


赤線が本日のルート。青線は想定される山スキールート。


栃谷登山口スタート

百瀬川左岸林道を行く

左上に見える尾根が積雪期のルート

アブに襲われて退散

方折岳西面へ出る百瀬川右岸ルートも偵察

スキー場施設の解体工事が進んでいた😢

 

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